8月13日(金)

朝起きると、外は雨。テレビの天気予報でも、秋田県内はどこも雨模様。昨日買った、メロンパンを食べつつ、地図とにらめっこしながら、今日の予定を思案する。1日秋田市内観光でもしようか、とも思ったが、ここまで来てそれは勿体ないので、とりあえず少しでも空の明るい方角に向かって走ろうかと思う。

8時頃、雨が止んだので出発することにする。今夜もこのホテルに連泊なので、レインウェア、冬用のブルゾン、お風呂道具だけバイクに積んだ。雨は止んだものの、風がかなり強い。この分だと海沿いは厳しそうなので、内陸側、八幡平に行ってみよう。
R13で協和町に入った頃、また雨が降り出した。レインウェアを着込み、R46で角館、R341で田沢湖へ。売店でみそたんぽを買って、東屋で食べながら休憩。バイク乗りが休憩しに来たので、走ってきた方向と天気の様子を尋ねたら、盛岡方面は雨は降っていないそう。盛岡まで約2時間。いまから行けば昼頃には着くから、冷麺を食べに行こうか、と思い悩む。空と地図を何度も見比べて、やっと決断。ここまで来たのだから、行けるところまで北上しよう!田沢湖 みそたんぽ
R341を八幡平方面へ。清流に沿って走る。舗装状態ははあまり良くないけど、晴れていたならさぞかし楽しい道だろう。
そんな事を思いながら走っていたら、天気予報を裏切って雨は止んでしまった。アスピーテラインの入り口でレインウェアを脱ぎ、ここから上は寒そうなので、冬用のジャケットを着た。

アスピーテラインに突入。道端に湯気が見えたのでバイクを止めて見ると、すごい勢いで温泉が噴き出してるですよ。かなり温度も高そう。「熱いのでさわらないでください」と注意書きがあったので、写真だけ撮る。


今にも雨が降り出しそうな天気でも、何人ものライダーとすれ違う。こっちに来て良かったと思った。
しかし、八幡平を登るにつれて、どんどん霧が濃くなっていく。しかも、寒い。冬用ブルゾンを着ていなかったらどうなることかと思うくらい。霧はますます酷くなり、10メートル先も見えないくらいになってしまった。景色も全然見えないし、これ以上霧が濃くなると危険なので、見返峠の少し手前で引き返す事にした。この先は、いつかリベンジする事にしよう。
身体も冷えてしまったし、昼食もとりたかったので、「ふけの湯」へ寄る。入湯料500円。もちろん正真正銘の温泉、掛け流し。露天風呂に入ろうとしたら、数百メートル離れた野天風呂に向かう人と、野天風呂に入ってる人が丸見え。ということは、もちろん、逆も丸見え。
ここは子宝の湯だそうで、あるものがご神体の神社もあり、風呂にもそのご神体が奉ってあるのだが、純情なワタクシには、その写真を撮ることなんて出来ませんでしたわ。

すっかり身体も暖まり、気分もリフレッシュしたので、昼食を取ることに。厨房で蕗の筋を剥いているのが見えたので、きっと山菜が美味しかったりするに違いないと思い、山菜うどん650円を注文。温泉の食堂なので、正直期待はしていなかったのだが、これがなかなか美味しかった。源泉で茹でた真っ黒な温泉卵も食べたかったのだが、残念ながら売り切れ。
ふけの湯を上から 山菜うどん
結局ふけの湯で2時間もまったりしてしまった。来た道を素直に戻るのもつまらないので、宝仙湖手前の分岐から阿仁町、県道308方面へ。最近まで未舗装だったというこの道、道幅は狭く、県道308号に出るまでの20数キロの区間、対向車はたったの1台だけだった。こういう時、一人は心細い。携帯は圏外だし。

それまで全然知らなかったのだが、阿仁町はマタギの里だそう。ということはさっきの山道も冗談でなく、クマと遭遇しちゃったかもしれないのだ。町内にクマ牧場もあったのだが、営業時間終了間近だったので、見学できず。うーん、残念。
しばらく走ると「秋田比内地鶏飼育農場」なるものを発見。これが昨日食べた比内地鶏かぁ、と思いつつ激写。比内地鶏は放し飼いにされていて、非常にパワフルに走り回っていた。
帰宅して数日後、ネットでニュースを見ていたら、秋田県阿仁町の県道沿いの比内地鶏飼育場にクマが侵入、比内地鶏が食べられてしまった上に、数羽連れ去られたとの情報が。県道沿いの飼育農場といったら、ここかも。いや、多分、ここ。
 
さすがマタギの里。『道の駅あに』では冷凍クマ肉、クマの油が売っていた。買わなかったけど。

R105で西木村、角館町を経由し、R46、R13で秋田市へ戻る。秋田市へ入るとまたしても雨。もうレインウェアを着るのも面倒くさいので、そのままホテルまで走ってしまった。
昨晩は比内地鶏の店で呑んだので、今日は魚介類!ということで、目星をつけておいた店「秋田の瀧」へ。しかし、お盆でお休み。川反通りの飲食店、軒並みお盆休み。…昨日と比べると通りが閑散としているので、変だなぁと思ったらこういうことだったのか。昨日呑んだ味の蔵まで行ってみたが、ここも休み。途方に暮れていたら、追い打ちを掛けるように大粒の雨が降ってきた。傘を持ってなかったので、雨宿り、と入ったビルに、『秋田、田舎料理の店 居酒屋 祭囃子』男鹿直送魚介店との看板が。こりゃ、入るしかないでしょ。他にやってる店もないし。

今夜のおつまみ酒は爛漫と飛良泉。「秋田名物、全部喰ったれ」と、はたはた塩焼き、岩のりとんぶり、地鶏串(軟骨、つくね)、紫ウニ。それと男鹿名物「凄ェ門からあげ」。なんでも「凄ェ門」とは「見た目もすんげぇけど、味もすんげぇうめぇ」魚なので、男鹿半島でその様に呼ぶのだそうだ。確かに、美味しい。オコゼに近い魚かな?

本当はきりたんぽ鍋か、しょっつる鍋も食べたかったのだが、どちらも2人前からのオーダーだったので、諦め。2人で来られれば良かったのになぁ。

今夜の飲食代、5,100円。高くついてしまった。安くて美味しいものを求めるくまばいく的にはちょっと失敗。高くて美味しいのは当たり前。もちろん、文句なく美味しかったのだけどね。
本日の走行距離 316キロ。